ヘルシンキからタリンへ:便利な旅のコツ
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タリンは、フィンランドの人々に人気のバルトの旅行先のひとつです。予算が限られていても、ヘルシンキからフェリーでタリンへ行くのがおすすめ。美しいバルトの都市タリンで何をして何を見るか、完璧な旅にするための実用的なヒントをご紹介します。
この記事の内容
タリン — ヘルシンキの南の隣人
ヘルシンキに住む人で、タリンに何度も足を運んだことがない人を探すのは難しい。忙しい日常の息抜きに、ヘルシンキからタリンへの日帰り旅行は定番だ。ヘルシンキからタリンへの移動は費用も手頃。タリンの物価はヘルシンキより低く、少ない予算でも最高の一日が過ごせる。日帰りでは物足りなければ、タリンには節約派向けから5つ星の高級ホテルまで宿泊先が充実している。
エストニアの首都は、かつてタリンとは呼ばれていなかった。1918年の独立以前は、ドイツ語起源とされるReval(レヴァル)という名だった。1941年から1944年にかけてドイツ軍の占領下にあったことも特筆される。旧名の由来については、鹿狩りの際に鹿が崖から落ちて命を落とした出来事にちなみ、ドイツ語の“Reh-fall(鹿が落ちる)”とする伝説もある。一方で、この名称は古エストニアの地域名Revaliaに由来するとの見解も歴史家の間で有力だ。
ヘルシンキから定期的に訪れるフィンランド人旅行者のほか、フィンランドで働く多くのエストニア人も週末にはタリンへ戻ることが多い。
ヘルシンキからタリンへの距離
ヘルシンキからタリンまでの海上距離はわずか80キロ。どのタリン行きフェリーに乗るかにもよるが、2〜3時間でタリン港に到着する。ヘルシンキとタリンの間には毎日7隻のフェリーが運航している。M/S MyStarやM/S Megastarなどがその一部で、何千人もの乗客をヘルシンキとタリンの間で運んでいる。
ヘルシンキからタリンへ直通の道路はなく、陸路はロシア経由になる。飛行機を除けば、両首都間の現実的な移動手段はフェリーのみだ。
ヘルシンキの情報はGuide to Helsinkiでチェック。
タリン日帰り旅行の準備
ヘルシンキからタリンへの日帰り旅は簡単。フェリーを予約したら、ヘルシンキ中心部にある港のいずれかへ向かい乗船するだけ。数時間後にはタリン港に到着し、さらに徒歩20分で市の中心部に着く。朝に出発して夜遅くに戻れば、街と近郊を10時間たっぷり楽しめる。エストニアの通貨はフィンランドと同じユーロなので両替は不要。支払い用のカードもタリンで広く使える。
フェリーは毎日運航しているため、直前の計画も可能。出発の数時間前に当日予約することもできるが、早めの予約のほうが料金はお得だ。
フェリー
ヘルシンキとタリン間は、ほぼ毎時どちらの港からもフェリーが出ている。最適な便を見つけるには、ヘルシンキ—タリン フェリー予約ガイドを参照してほしい。
タリンの歩き方
タリンは徒歩で安全かつ気軽に回れる。中心部以外のショッピングモールや観光スポットへは公共交通が必要になることもあるが、タリンの公共交通網はよく機能している。ヘルシンキとタリンの両方でチケット購入に同じモバイルアプリを使える。タクシーを使うならBoltアプリがおすすめ。タリンのタクシー料金には幅がある。
豆知識:タリンに住民登録している人は、公共交通が無料。ただし乗車時にカードのタッチは必要。
中心部と旧市街はほどよい規模だが、一日いても見どころは十分。リピーターは中心部の外にも足を延ばしてみよう。GetYourGuideにはタリンの魅力的なガイド付きアクティビティが多数そろっている。
費用
タリン行きの往復フェリーはおよそ50ユーロ。ヘルシンキとタリンの公共交通に数ユーロ、タリンでのランチは15ユーロ未満で楽しめ、バーのドリンクも手頃だ。博物館の入場料も良心的。必要経費を含めても、100ユーロあればヘルシンキからタリンへの完璧な日帰り旅ができる。
タリンの見どころ
タリンと近郊で楽しめるスポットをいくつか紹介する。
旧市街
雰囲気たっぷりのタリンは、ヨーロッパで最も中世の街並みが残る都市の一つ。石畳が続くエストニアの首都は、古い歴史と現代性が独自に融合している。何より多くの見どころが徒歩圏内にまとまっているのが魅力だ。文化や建築、博物館、スパ、ショッピングなど、好みに合う楽しみが必ず見つかる。
タリン港から旧市街までは徒歩15分。歩きやすく、道中に気になるレストランや博物館が点在する。教会を訪ねたり、エストニア議会の建物を見学したり、写真撮影にも事欠かない。
トームペアの丘は、旧市街からすぐの石灰岩の丘。周囲より約30メートル高く、旧市街や海を見渡す迫力の眺望が広がる。タリンを最高のアングルで撮るならトームペアがいち押しだ。丘は一般に開放されており、無料で訪れられる。登り道には地元レストランや土産物店も多い。
タリンの城壁
The Walls of Tallinnは、中世にタリンの街を囲むように築かれた防御施設。複数の塔や門、それらをつなぐ城壁で構成されている。旧市街そのものが城壁の内側にあるため、訪れれば自然と目に入るはずだ。
エストニア海事博物館
エストニア海事博物館では、エストニアの海事史をわかりやすく学べる。博物館は2つの会場に分かれ、メイン展示は旧市街の城壁の一部であるファット・マーガレットの塔にある。ここではエストニアの海の歴史や航海術について知ることができる。もう一方の会場はSeaplane Harbourで、船や沈船の展示が並ぶ。シープレーン・ハーバーは見応えたっぷりで、訪れたい必見スポットだ。
シープレーン・ハーバーはファット・マーガレットから徒歩圏内にある。道のりは歩きやすいが旧市街からは少し外れる。天候が悪ければタクシーや公共交通で戻るとよい。
タリン・クリスマスマーケット
タリン・クリスマスマーケットは、バルト三国でも屈指の人気を誇る冬の名物だ。詳しくはタリン・クリスマスマーケットガイドへ。
カドリオルグ公園
カドリオルグ公園は、カドリオルグ地区に広がる70ヘクタールの公園。1718年、ピョートル大帝がFonnenthal Summer Manor周辺の再整備を命じたことに端を発する。園内には2011年に開園した日本庭園もある。
晴れた日にゆっくり散歩するなら、タリンで最適の場所。中心部から徒歩約30分なので、バスに乗る必要はない。入園は無料。にぎやかな旧市街観光の後、気分をほぐすのにぴったりだ。
テリスキヴィ
テリスキヴィは、アーティストにやさしい複合エリア。ショッピングや外食が楽しめる人気のたまり場になっている。旧工場の再開発地区で、旧市街から徒歩1分。レストランやギャラリー、家具店をはじめ、ボヘミアンな個性派ショップやアクティビティが集まっている。同じ志向のクリエイティブな人々が集う場所だ。
タリンテレビ塔
各都市のテレビ塔は似通いがちだが、私たちの印象ではタリン・テレトルンはとても面白いスポットだった。中心部から約10キロ離れており、旧市街以外の景色を楽しむのにうってつけ。タリンはほどよい規模の街なので、塔からは街全体の輪郭がよくわかる。
テレビ塔行きのバスはタリンの海岸線に沿って走るため、車窓の眺めが心地よい。約30分の乗車で、森の小高い丘へと登り、その先にテレビ塔が現れる。塔からはタリンの街並みが一望でき、運が良く快晴ならバルト海の向こうにフィンランドまで見渡せることも。高さは314メートル。美しく歴史ある施設で、展示は情報量が多く、各年齢層が学べるインタラクティブ要素も用意されている。建設の経緯や、外部からの情報入手を妨げようとしたソ連の干渉の歴史についても学べる。最上部からの眺望は格別。風が強い日もあるが、その価値は十分だ。
最新のバス路線と時刻表はGoogleマップで確認を。
飛行機ウォッチング
ユレミステ湖の近くでは、私たちのお気に入りの趣味のひとつ、飛行機ウォッチングが楽しめる。タリン空港は湖のすぐそばにあり、離着陸する機体を見るには最高の場所だ。中心部から公共交通で空港まで約15分。
タリンの食事
タリンのレストランは、フィンランドに比べて手頃に感じられるはず。節約派にうれしいアジア系から、プレミアムなファインダイニングまで選択肢は幅広い。食事は旧市街が人気で価格も高めだが、中世の雰囲気は一度は味わいたいので、多少高くても旧市街での食事をおすすめしたい。実際に訪れたレストランはいずれも質が高かった。ガイド付きのフードツアーに参加するのもよい。
節約派には旧市街のKarja Kelderがおすすめ。古い建物の地下で、地元の料理とドリンクを提供している。
旧市街にはレストランだけでなくエストニアのカフェも多い。おすすめの一つは、タリン最古のカフェCafé Maiasmokk。ただし価格はやや高めなので、予算を抑えるなら小さくて素朴なカフェを選ぶのもよい。Café Maiasmokkは温かい飲み物やケーキが丁寧に作られており、典型的な観光スポットでもある。
タリン近郊の見どころ
タリンの外まで足を延ばすなら、少し時間が必要だ。幸い、タリンには手頃なホテルが多い。
バイキング・ヴィレッジ
バイキング・ヴィレッジは、手つかずの自然を楽しみながらバイキングの歴史を学べる体験型パーク。家族全員で楽しめる場所で、大人はおいしい食事とドリンクを、子どもはチャレンジやアドベンチャーを満喫できる。ここでは、遠い時代にインスピレーションを受けた思い出に残る体験が待っている。屋外で過ごす時間が長いので、夏の晴れた日に最適だ。私たちは2021年8月に訪れ、食事は素晴らしかった。放し飼いの動物が醸す雰囲気も気に入った。
バイキング・ヴィレッジの入場はほぼ無料。アクティビティや食事は有料で、村に宿泊することもできる。
バイキング・ヴィレッジへは車で約25分。タリン・バスターミナルから長距離バスで約1時間。
サウラのブルースプリング
エストニアでは昔から泉は神聖視され、多くは治癒の力があると信じられてきた。サウラには、年間を通じて豊富な水量を保つ大きな泉が3つある。水は澄んでおり、光を受けて青く見える。民話によれば、銀の装身具や硬貨、ビーズを捧げれば、泉の水があらゆる病を癒やすという。
ブルースプリングの見学は無料だが、サウラへは車かバスで向かう必要がある。バイキング・ヴィレッジとブルースプリングは近くにあり、同じ行程で回ることが可能。森の中を少し歩くが、道はわかりやすい。
タリンでのショッピング
タリンでは、ラグジュアリーブランドやお土産、手頃な服まで幅広く買える。高級ブランド店は中心部に、手頃な商品はモールに多い。
ショッピングモール
Mall of Tallinnはタリンで一番新しいモール。屋上に大観覧車があり、遠くからでもひと目でわかる。洗練されたモダンなデザインだが、近年はやや静かになっている。資金面の問題で多くの店舗が撤退し、アクセスの良い隣のÜlemiste Mallに客が流れるようになった。Mall of Tallinnには無料駐車場があり、公共交通の便も良い。中心部からの所要時間は約15分。
Ülemiste Mallはタリン空港のすぐそばにあり、Mall of Tallinnから徒歩5分ほど。デザインはより伝統的だが、活気に満ちている。レストランやカフェ、手頃なショップに加え、品質重視のブランドも揃う。こちらも無料駐車場あり。もし1つだけ訪れるなら、Ülemiste Mallがおすすめだ。
タリンでレンタカー
タリン市内の移動に車は必須ではない。人気スポットのほとんどは公共交通で実用的かつ短時間で行ける。それでも、タリンの外に出かけたり、Tartuや温泉街のPärnuまで足を延ばすなら、レンタカーがあると便利だ。
エストニアの道路は整備されており、運転は簡単。注意が必要なのはタリン中心部で、交通の流れに慣れない人もいるほか、トラムが多いので注意力が求められる。タリン中心部の運転はやや慌ただしく感じられるかもしれないが、郊外に出ればぐっと楽になる。
フィンランドから車を持ち込むこともできるが、レンタカーを借りるならタリンで手配するのがおすすめ。国境越えやフェリーの追加料金が不要で、タリンのほうが料金も安い。車のレンタカーのコツも参考に。
タリン旅行の基本情報
天気
タリンはヘルシンキから遠くないため、両市の天候に大きな差はない。とはいえ、概ねタリンのほうがわずかに暖かいことが多い。
タリンの最も暖かい時期を狙うなら、5月から8月末の旅行がおすすめ。この時期はクルーズ客も増え、夏休みシーズンのピークとなる。一方、冬は雪化粧した旧市街が童話のような魅力に包まれる。旧市街の中心で開かれる美しいクリスマスマーケットは、ぜひ体験してほしい。
治安
基本的な注意を守れば、タリンは安全に旅行できる。暗い場所を一人で歩かない、貴重品を放置しないといったシンプルな心がけで十分だ。酔っている旅行者は狙われやすいので注意しよう。
ホテル
予算に余裕があるなら、タリンに一泊以上するのも良い選択。タリンと近郊には数日かけて回りたい見どころが揃っている。もちろん、その場合はホテルやホステルが必要だ。
小さな首都ながら、タリンには驚くほどホテルが多く、価格も手頃。旧市街はロマンチックだが、ホテルは古く状態がよくないことがあるため、割高になりがちでおすすめしない。旧市街から徒歩数分の場所に高品質のホテルが多数ある。たとえばSokos、Radisson、Swissotelは中心部に快適なホテルを構えている。
とくにSwissotelは一度試してみてほしい。5つ星でロケーションも抜群、タリンのスイスオテルは価格も手頃だ。財布に優しいクオリティを楽しんでみては。
よくある質問
- ヘルシンキからタリンまではどのくらい離れていますか?
- タリンはヘルシンキから約80kmです。
- ヘルシンキからタリンへはどうやって行けますか?
- いちばん手軽なのはフェリーです。飛行機もあります。
- タリン港は中心部から遠いですか?
- いいえ。港から歩いて約20分で中心部に着きます。
- ヘルシンキ〜タリン間のフェリーはどこで予約できますか?
- 各フェリー会社のウェブサイトで予約できますが、私たちは一度にすべての料金を比較できるFerryscannerの利用をおすすめしています。条件に合う便が見つかったら、そのまま予約できます。
- タリンは安全な街ですか?
- タリンは比較的安全な都市です。
- タリンに公共交通機関はありますか?
- はい。公共交通はよく整備されています。
- タリンの見どころは?
- たとえば旧市街、タリンテレビ塔、海事博物館などがあります。
- エストニアはEU加盟国ですか?
- はい、加盟しています。
- エストニアの通貨は何ですか?
- 通貨はユーロです。
- エストニアへ旅行する際に必要な渡航書類は?
- 抜き打ちの国境検査があるため、パスポートは常に携帯してください。
まとめ
ヘルシンキを訪れるなら、タリンにも足を延ばしたい。タリンへの日帰り旅は簡単でお手頃。両都市は近いが、その個性は異なる。タリンは豊かな歴史を持つコンパクトで発展著しい首都で、歴史、美食、ショッピングが好きな人にぴったりの目的地だ。
タリンに行ったことはある?いちばん気に入ったのはどこ?下のコメントで教えてほしい。